『コンフィデンスマンJP』第1話感想〜うん、騙されはしなかったなぁ〜
こんにちわ。ドラマ大好き、食いしん坊のマー子です。
さてさて、本日は昨日（4/9）スタートしたドラマ『コンフィデンスマンJP』初回放送の感想を。
（※追記：第2話の感想はコチラ）
初回視聴率は、9.4%だったようです。
フジ的には起死回生をかけた月９だと思うので、ふた桁いかず残念！ ってところでしょうか。
古沢良太氏、こんなもんでしたっけ？
正直なところ、、、あれ？ 思ったより面白くなくない？ というのが視聴後の感想。
うーん、期待しすぎたかなぁ。古沢さん、コメディ書かせたら最強の脚本家と思っていたのだけれども。。。（詳しくは⇨ドラマを面白くする人気脚本家５選【2018年度版】にて）
第1話のあらすじは、信用詐欺師のダー子（長澤まさみ）が、表の顔は慈善事業をする名士でその裏ではゴッドファーザーと呼ばれる経済ヤクザの赤星（江口洋介）をターゲットに。海外へ莫大な裏金を輸送しようとする赤星にダー子が仲間のボクちゃん（東出昌大）、リチャード（小日向文世）とともに接近して…という展開。
”コンゲーム”という騙し騙されの信用詐欺の世界、二転三転するストーリー…という題材は、古沢さんにぴったりで面白そう！ と期待していたのだけど、なんだろうこの全体を通したおちゃらけ感、緊張感不足な感じ。
いや、コメディだからさ、笑いはとっても大切でふざけた空気もありなんだけど、スリリングでピリリとした時間が不足していて、メリハリがなかった気がする。
肝心の騙し合いというと、クライマックスで飛行機に積んだ現金入りスーツケースをダー子たちが砂丘に落として、それを追っかけて赤星がスカイダイビングで砂丘に着陸したら、スーツケースは紙切れが入っていて、本物のスーツケースは飛行機の中に残っていた、、、っていうオチ。
いやこれ、赤星が短絡的に砂丘にダイブしてなかったら、まったく成功しない詐欺だよね！？ っていう。
ダー子は赤星を騙すためにたった3ヶ月でCAに採用されるほどの知能と集中力を持つキャラクターなのに、最後が相手任せの詐欺って詰め甘ちゃんだよねぇと。
それに、リチャードが冒頭で赤星にやられて入院してて…とみせかけて、ラストの飛行機シーンで乗組員として登場！ …っていう展開も途中で気づいちゃったよ。
「みなさん、騙されましたか？」って最後ナレーション入ったけど、むしろ、えっマジでそんな展開‼︎ って、いろんな意味で騙されたかった。。。
あと、冒頭シーンで裏賭博場を描いたり、空港を舞台にしていたりとスケール大きな設定で、テレビドラマにしては予算かけて頑張ってるとは思うのだけど、スケールでっかいぶん、作り物感がでてしまっているという気もする。
高級ホテルのスイートルームにあるダー子のお部屋の造形は、細部にまでこだわって作られていてよかったかな。
長澤まさみ、頑張ってはいる
天才的なコンフィデンスウーマンだけど、ハニートラップは苦手でヌケてるところもある、ぶっとびキャラのダー子。
長澤まさみは、彼女なりにダー子をコミカルに演じているとは思う。
ただ、台本自体にピリリとした緊張感が足りないから、ダー子にもいまいち深みがでていないような。
そもそも、つかみどころのない正体不明のキャラクターだから、深みとか狙ってないのかもしれないけど、今のダー子の描き方だと、古沢さんの代表作『リーガル・ハイ』の強烈弁護士・古美門研介（堺雅人）のように変人だけど実は人情もあって筋もある愛すべきキャラとまではいかないなぁという印象。
まぁ、これから話数が進むごとに、ダー子のいろんな面が描かれていくのかもしれないですけどね。
あと、お楽しみといえば、長澤まさみの七変化かな。
初回も、極道の女的着物姿に、CAの制服姿と、神的スタイルなんで、何着ても美しい。毎話いろんな人物になりすますために、いろんな扮装をしていくので、それを愛でる楽しみはあるよね。
チームものでもあるので、ボクちゃん、リチャードとの絡みも深めていってほしいなぁ。
ボクちゃんは、ダー子とのコントラスト的にもうちょっと真面目キャラでもよかった気もする。でもそうすると、『リーガル・ハイ』の黛真知子（新垣結衣）とカブりすぎちゃうのかな。
…というわけで、期待していただけに、空回り感が否めないドラマ『コンフィデンスマンJP』。
笑いのなかにある深みやスリリングな展開まで期待するともの足りないけど、まぁ、お気楽に観るコメディドラマくらいにおもっておこうかな、と。
一応、次回も観てみよーかなーとは思っています〜。
