ドラマ『宮本から君へ』第1話☆感想〜熱量ハンパないっす〜
こんにちわ。ドラマ大好き、食いしん坊のマー子です。
春ドラマ、続々と始まってますねー。録り忘れないよう追いかけなくては!
さてさて、今日は先週金曜(4/6)にスタートしたドラマ『宮本から君へ』のお話。
いやぁー、これノーマークでした! そして、めっちゃ面白かった!! キャスト&制作スタッフの気合いがガシガシ画面から伝わってきました〜! まずは簡単にドラマの概要を↓
ドラマ25『宮本から君へ』
毎週金曜深夜0:52〜 テレ東
原作:新井英樹「定本 宮本から君へ」(漫画)
監督・脚本:真利子哲也
キャスト:池松壮亮、柄本時生、星田英利、華村あすか、新名基浩、古舘寛治、高橋和也、浅香航大、酒井敏也、蒼井優、松山ケンイチ
あらすじ:不器用な新人営業マン・宮本が、ほろ苦く厳しい日常のなかで挫折をしながらも成長していく青春グラフティー。
真利子哲也監督のガチ本気
本作は、90年代に発表された新井英樹氏の同名漫画が原作。発表当時は、主人公・宮本のあまりにもの踏んだり蹴ったり不条理ぶりに賛否が起こったのだとか。
真利子監督自身は原作漫画に10代の頃出会ったそうで、「この原作の映像化は生半可な覚悟でやれません」とコメント。並々ならぬ愛と熱量で『宮本から君へ』映像化に挑戦しているのだけれど、第1話でその本気度伝わってきましたよー!
で、この真利子氏、映画『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)で商業映画デビューをした、現在36歳の新進気鋭の監督さん。
柳楽優弥が主演するこの映画も、熱量がホントとんでもなかったー! ストリート・ファイトに明け暮れ、刹那的に生きる主人公が、その圧倒的存在感で周囲の若者を巻き込んでいくのだけど、とにかく作品から放たれるギラギラ感がすごい。
基本的にバイオレンス系苦手なんだけど、柳楽くんのヒリヒリしたお芝居から終始目が離せなかったし、クズがすぎる高校生を演じた菅田将暉やキャバ嬢役の小松菜奈ら若手俳優の演技も素晴らしくて。
『ディストラクション・ベイビーズ』では暴力でもって若者が抱える鬱屈をリアルに描いた真利子監督。『宮本から君へ』で、宮本の暑苦しさとか、ふがいなさとかをイタいくらいにまっすぐ描くのにピッッタリの監督なのではないでしょうか!
私は原作読んでないから比較はできないけど、初回放送の反響も上々のようだし、まずは原作ファンも納得の仕上がりなのかな。
池松壮亮からほとばしる熱、熱、熱!
『宮本から君へ』第1話は、新人営業マンとなった宮本が営業スマイルもうまくできずに悶々とした日々を過ごすなか、駅で一目惚れした受付嬢の美紗子に、ある日意を決して声をかける…という展開。
池松くん、やっぱりお芝居上手ですよねー。
宮本がうまく愛想ふりまけずに空振っている感じとか、すごくリアル。
憧れの美紗子にホームで声をかけるシーンとか、挙動不審で声裏返っちゃってて、コイツやべぇ感が出てるんだけど、その必死感がなんだか微笑ましくもあり。
ふつー声かけられた女子は引いちゃいそうなもんだけど、まさかその後、宮本は美紗子と毎朝電車でおしゃべりできるようになっちゃうっていう。
池松くん自身も原作ファンで、「宮本はどの歴史上の人物よりもヒーロー」と語り、全身全霊で宮本を演じていて、こういう奴、マジでいそう…と思わせる説得力あるキャラクターになっているのは、さすが。
ちょっと意外だったのが、池松くんって、こんな熱い芝居もできるんだ! ってこと。
池松くんのお芝居は『海を感じる時』『紙の月』『セトウツミ』と映画でしがみたことがなくて、それぞれの作品で役どころも全然違うし、それぞれでいい味出していて上手いんだけど、基本、低体温な人間を演じていた印象。
だから、池松くんが不器用で冴えないんだけど、人間味あふれて必死に生きる宮本を暑苦しく演じているのが、ちょっと新鮮だったのです。
そして、宮本の同僚・田島演じる柄本時生もとにかくサイコー。もう出てくるだけで、画が面白くなる。あのパーマヘアはなんなんだろ。なんであんな似合っちゃうんだろ。ズルい笑。(余談だけど柄本ファミリーは最高の俳優一家で好きすぎる)
第1話にはでてこなかったけど、キャスト陣には、蒼井優、松山ケンイチと、ビッグネームも。ますます面白くなる予感しかないのです。
エレカシの主題歌がドラマを加熱
エレファントカシマシの主題歌『Easy Go』がドラマの世界観にハマりすぎててヤバい。疾走感と荒々しさと熱が絡み合った楽曲に宮本さんのボーカルのっかって胸を突いてくる。
それもそのはず、主人公・宮本浩の名前はなんとエレカシの宮本さんからきているのだそう。原作の新井氏がヒットする前からエレカシの大ファンだったようで、そこから宮本は宮本になったんですね〜。
主演の池松くんもエレカシ大好きなようで、いい楽曲がたくさんあるのはもちろんのこと、宮本さんの不器用だけど嘘なくまっすぐで熱い生き様や存在が男子は好きだし、共感するところも多いんだろーなぁと。
そして、MOROHAのエンディング曲『革命』もすごくいい。ちなみにMOROHAのアフロも18歳のときに原作を読んでいたんだとか。もう、めっちゃ宮本愛に溢れたひとたちで作られているのね、この作品。
この両楽曲が流れるオープリングとエンディング映像もカッケーと思っていたら、オープニング・エンディングの撮影演出を時代をゆく写真家の佐内正史氏が担当してました。
いやぁ、細部にわたって詰まりに詰まってる。手抜き一切なしです!
というわけで、熱と熱がぶつかり合って作り上げられているドラマ『宮本から君へ』。
放送時間が30分ってのも、熱量が凝縮されてよりいいのかも。次回放送も楽しみです!